注文住宅の相場や予算配分を理解しよう
自由設計の注文住宅では、家づくりにこだわるほど、何かと費用がかかりやすいことで知られます。そのため資金計画を綿密に立てることが求められますが、その前提として注文住宅の相場や予算配分の基礎を理解しておくことも、やはり重要なポイントになります。まず有力な公的機関の調査では、土地を購入せずに注文住宅を建てた場合、その総費用は全国平均で約3500万円。その予算配分を見ると、建物部分の工事費費用で約8割、登記や保険あるいは税金等の諸費用が約2割という結果になりました。
なお建物部分の工事費をさらに詳しく見ると、本体工事費で約7割、付帯工事費が約3割となっています。次に土地から購入して注文住宅を建てた場合には、全国平均の総費用は約4500万円。そのうち土地の購入費は約3割を占めており、建物部分の工事費が全体の約6割、諸費用は全体の約1割という結果となりました。ただし土地の相場については地域ごとに異なるため、建築予定地の地域ごとに事前の調査が求められます。
例えば首都圏であれば、土地の購入費は約2200万円が一つの目安。その一方で近畿圏の場合には、約1700万円が相場になりますし、さらに中京圏であれば約1300万円で済ませることも可能です。なお土地の購入費と家の建築工事費の比率は、6対4もしくは7対3が理想とされています。土地代がかさむと建物本体に予算が回らないことになり、せっかく自由設計である注文住宅の魅力が半減することにもなりかねません。
土地と建物との費用バランスを十分に配慮することが肝心です。
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